熊野 移住 日記

秋葉原から、熊野へ移住しました。

ZTVのインターネット回線で,無線LANルータを接続して複数のパソコンやスマホを同時に接続する方法

ZTVとは,三重県和歌山県の東部で展開しているケーブルTV業者さんです。

山奥に移住移住する時にインターネット回線の有無を確認したところ,「有ります」との事だったので安心して引越したのですが,ここZTVのケーブルTV業者さんが提供しているサービスのみだったりしました。

JRの駅から30km以上も離れている場所に,インターネット回線のサービスを提供してもらえるだけで有り難い事ではあるのですが,サポートしている接続が「原則としてパソコン一台のみ」と言う,いつの時代のサービスだよとビックリしたことを覚えています。
今(2017/11/05現在)では,少し譲歩してきたようです。

複数台のパソコンを接続する方法については,FAQに「販売店もしくは販売元のメーカーにお問い合せください。」とありますが,販売店もしくは販売元のメーカーに問合せても,対応できかねる解答しか返ってこないと予想されるので,具体的な設定方法を書いておきます。

用意する機材は次の通りです。

1.ZTVから貸し出されているケーブルモデム
2.無線LANルータ
3.パソコンやスマホ

事前準備

1.各機材の電源はOFF
2.接続は全て外しておく
 (ケーブルモデムに接続された同軸ケーブルは外さないで,つなげておく)
3.無線LANルータは,ルータモードにしておく
 (ブリッジモードだとつながりません)

設定方法

1.ケーブルモデムの電源を入れ,3分程待つ
2.ケーブルモデムのLANポートと,無線LANルータのWANポートをLANケーブルでつなぎ,無線LANルータの電源を入れ,3分程待つ
3.無線LANルータのLANポートとパソコンのLANポートをLANケーブルで接続しパソコンの電源を入れる
4.スマホなどは,無線LANWi-Fi)接続する
 (無線LANWi-Fi)の設定は,適宜行ってください。)

これで複数台同時に接続できるはずです。
電源を入れる順番が大事です。
「3分程待つ」と書いてますが,通常のランプ状態になればOKです。

仕組み(解る人むけ。読み飛ばしてOKです。)

ZTVの「原則としてパソコン一台のみ」の理由は,

 一番最初に送られてきたMACアドレスを学習し,そのMACアドレスでフィルタリングしている。

のが技術的な理由です。
MACアドレスとは,各機器のLANポートや無線LANポートに設定された世界で唯一のハードウエアアドレスになります。
なので,無線LANルータのWANポートに設定されているMACアドレスを学習させるために,上記の様な順番に電源を入れているのです。

面倒くさがって,無線LANルータのLANポートに各種機材を接続させたまま電源を入れると,上手く行かない場合があります。
それは,無線LANルータの設定の中に「IPv6ブリッジ」や「IPv6パススルー」の様な設定が有り,これがONになっている条件で発生します。
IPv6が有効になっている機器がLAN側に存在した場合,WANポートのMACアドレスが学習される前にIPv6パケットがZTVに到達すると,このMACアドレスが学習されてフィルタリングされてしまうからです。
なので,無線LANルータのLANポートには何も接続しない状態で電源を入れることが肝心です。



と言うわけで,ZTVのインターネット回線で,無線LANルータを接続して複数のパソコンやスマホを同時に接続する方法でした。