PC画面を録画して,動画教材を作る為に必要な機材 その2 〜液晶タブレット導入の巻〜
機材紹介の続きです。
PC画面を録画して動画教材を作る場合の主たる機材は,これからお話する“タブレット”になります。
初代タブレットは,WACOMの「Bamboo Tablet」
前回紹介した,カーンアカデミーでは,WACOMの「Bamboo Tablet」を使用しているようです。
以前,うちでも「Bamboo Tablet」をイラスト作成用に購入していたので,当初こちらの機種で動画教材を作成しようと思っていました。
しかし,古い機種であり,入門用の安価な製品なのか,ペン入力の制度が今一つで,上位機種に変更しました。(intuos PTH-650)
こちらのタブレットで作成した動画が,こちらのYouTubeチャンネルに公開しています。
このチャンネルでは,この記事を書いている現在,約60本の動画を公開しています。
表面化する使いづらさ
これだけの本数の動画を作成してみると,いろいろな不具合が表面化してきます。
その中の大きな不具合が,文字の“書きづらさ”,“線の引きづらさ”でした。
IT教育動画の場合,図示や用語の書き込みを頻繁に行います。
「intuos PTH-650」に変更して,「Bamboo Tablet」に比べてはるかに書きやすくなったのですが,もう一声な部分が表面化してきました。
それは,書く場所と表示される場所が異なる事による,微妙なズレでした。
カーンアカデミーでは上手くいっているのに,どうしてうちでは上手くいかないのかなぁと美月さんと考えてみたところ,原因は意外な所に起因していました。
カーンアカデミー:英語
うち:日本語(漢字の記述)
と言う,使用する言語の違いにより,タブレットに要求される精度が全く異なる点にありました。
英語はアルファベットで記載します。アルファベットは,その文字の特性と言うまでもなく,結構フランクに書いても,それほど文字が崩れる事も無く,意味を伝える事が出来ます。
しかし,漢字仮名まじり分では,タブレットに対してアルファベットをはるかに超える精度が要求されるのは,明白です。(マウスで漢字を書いてみる事を想像してみて下さい。)
なので,もう一段階上のタブレットの導入を検討しました。
教育動画で液晶タブレットを使うってどうよ??
「intuos PTH-650」より上のグレードのタブレットが存在します。
それは,“液晶タブレット”です。
“液晶タブレット”は通称“液タブ”と呼ばれていて,液晶画面がタブレットになっている製品になります。通常,セミプロからプロフェッショナルなイラストレータさんや絵描きさんが,パソコンで絵を描く為のデジタルギアです。
(液タブに対して,通常のタブレットは,“板タブ”と呼ばれます。)
液タブは,液晶画面に表示された画面に,専用のペンで書いてゆくので,紙に書いてゆくように精度は抜群。ズレる事なんてありえません。
ただし,欠点が一つあります。それは,結構高価な事です。通常の板タブの倍以上の値段がします。(安いノートパソコンが買えてしまう程です。)
なので,液タブ導入には,かなり躊躇しました。^^;
ヨドバシAkibaに出かけては,実機を見て操作し,目的の動画が作る事ができるかなど,一週間ほど検討期間をおいて悩み,いろんなギアを試すのもありだと導入を決意しました。(ヨドバシAkibaから持って帰りたかったのですが,人気商品で在庫切れだったので,ヨドバシ.comから購入しました。)
液タブの威力を思い知る・・・
これほど躊躇したのは,液タブ導入の前に,タッチパネル仕様の「Let's Note MX3」を導入していて,教育動画作成には向かないと言う,ちょっとした挫折を味わっていたからです。
(こちらについては,別記事で書いてみたいと思っています。)
しかし,仕事用のパソコンとしては,これ以上の製品は無いと思う位,使い勝手の良い,高性能なパソコンで,講義や研修にとても役立ってくれています。
注文の翌日,念願の液タブが届いたので,さっそくセットアップし,動画の作成を行ってみました。
効果は抜群! 思い描いた通りにペンが踊り,漢字や直線が綺麗に書き込む事ができます。
プロのイラストレータさんや絵描きさんが使う道具なので,当たり前と言えば当たり前なのですが,ある意味随分ともったいない使い方なのかもしれません。
あまりの使い勝手の良さに,美月さん大ハッスルで,平成25年秋期・高度午前1全問30問の解説動画があっと言う間に作られてゆきました。
(編集,大変でした・・・^^;)
ちなみに,導入した液タブはこちらです。
Cintiq 13HD DTK-1300/K0【AA】
BIOS画面を表示しています。こうやって見ると,ほとんど外部ディスプレイですね。^^;