誰が撮影を行うか
機材の詳細について,少し閑話休題。
動画教材を作るにしても,1人で先生をやっている人や,組織で動いている人もいれば,いろいろだと思います。
で,動画教材って,まず“動画”にする必要があるので,『撮影する人』が必要になってきます。
前回の記事で,PC画面を録画する場合は,話す人がPCを操作して録画するので,「話す人=撮影する人」となります。しかし,セミナーなどを撮影する場合は,話す人がビデオカメラを操作できないので,誰かにお願いする必要が出てきます。
例外的に,TACさんのビデオ講座なんかは,教室にビデオカメラが3台設置されていて,黒板を左右に三等分し,講師が黒板の前を移動するたびに,撮影する場所を切り替えて自動撮影するシステムが出来上がっています。
始めてビデオ講座を受講した時に,さすが大会社は違うよなぁと驚いたのでした。
プロが撮影する場合は,このように複数のビデオカメラを使用し,「スイッチャ−」と言う機器を使ってカメラアングルを切り替えて撮影を行う場合があります。
この場合,ビデオカメラの台数分の撮影者とスイッチャーを操作する人が必要になってきます。始めて動画教材を作成するには負荷が大きすぎるので,ビデオカメラは1台,撮影者は1人としてお話してゆきます。
その他のパターンとして,マーケッターの方が自身の商品を売り込む為に動画を作成している事があります。この場合は,自撮りで,かつクロマキー合成なんかして背景をハデハデにして出演していたりします。
マーケティング的な意味合いの動画であれば,動画を加工し,インパクトある物に仕上げる意味合いがあります。しかし,今回お話しているのは,「動画教材」についてなので,マーケッターの方が作るような動画にしてしまうと,伝えたい内容が二の次になり,本末転倒となってしまいます。
なので,話す人と撮影する人は作業を分離して,それぞれの役割に集中すべしと考えています。
実際,自分も企業や官公庁なので講義をする事があるのですが,講義をしてかつ撮影&編集をする事は,かなりのオーバーワークになり,動画教材を作成する手順として現実的ではありません。
また,撮影する人は,余裕があればプロの方にお願いする方法もありますが,スタートアップでは,社内や仲間内の方が担当するメリットがあると考えています。
理由として,動画教材として編集を行い,パッケージ化する間にチェックが入るからです。
プロにお願いすると,セミナーの内容をそのまま使って完成品を作るので,後から修正が難しくなってきます。社内や仲間内であれば,セミナーの内容を理解しているので,もし,セミナー内容に誤りがあった場合には,編集作業中にテロップを入れて修正する事や,その部分を差し替えて編集するなど,臨機応変に対応する事ができてきます。
うちでは,パートナーが話す専門で,撮影&編集は全て自分が行ってきています。
なので,撮影&編集のノウハウが蓄積されてきて,今,シェアすることができています。
今後,実際の映像を紹介する事があると思いますが,全てうちのパートナーが出演しています。あらかじめお断りしておきます。
機材の詳細の後は,必要なソフトウエア(パソコンソフト)を予定しています。